2020年4月25日土曜日

【書評】 感染症の世界史 / 石 弘之



環境ジャーナリストである石 弘之さんが書かれた本

「感染症の世界史」を読みました。書評、読書感想文を書きます。







5年以上前に書かれた本ですが、

感染症の恐怖、人口増や移動の増加に伴う感染症リスクの増加、

そして中国の衛生状況の悪さについて、預言書ですか!?ってくらい今それが実際に起きていて、

著者の先見性にただただ驚かせられる本でした。

この本を読んで、新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延は起こるべきして起きたんだと思いました。






しかも生物学者でも医者でもなく、ジャーナリストがこのような本を書いていたということに

感嘆の念を禁じ得ません。








著者には賛辞を送りたいのですが、

残念なことに人類と細菌・ウイルスなどの微生物の戦いは、

いたちごっこだそうでして、

しかも残念ながら、どちらかというと人類の方が負けているケースが多く、

ペストやスペイン風邪など、ことあるごとに人類はパンデミックに襲われて多くの死者を出し、

細菌やウイルスは、いくら抗生物質やワクチンができようが、変化しながら、

免疫をかいくぐって人類を病に冒し続けるようです。







著者の石 弘之さんのことは、

これから日本のビル・ゲイツと呼びたいと思っています。

ご自身もマラリア、コレラ、デング熱にかかりながら環境について研究を重ね、

現代の感染症のリスクに警笛を鳴らした先見性に拍手を送りたいです。







いたちごっこで、細菌やウイルスの止められるのは不可能と言われても、

いつか人類は英知によりいたちごっこのフレームを超越した予防法、治療法を思いつくのではないかと、

希望を抱いてはいます。




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2 件のコメント:

  1. 【追記】

    4月7日より出されている非常事態宣言が5月6日で終わる予定でしたが、延長されようといています。

    しかし疑問の念を抱きざるをえません。交通事故の死者をなくすために、車の使用を禁止します、生産も禁止と言っているようなものです。

    人の命は大事ですが、感染症と共存して生きていかなければいけません。

    感染症を防ぐように努力しつつ経済を回していかなければ、全員が貧乏になり不幸せになると思います。

    感染症の専門家ばかり集めて方向性を決めるのは間違っていると思います。経済の専門家、各産業の企業の経営者、労働者たちの意見も聞いて、総合的に決めるべきです。

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  2. コロナを通じて、ウイルスの病気を見て何が印象的だったかって「弱毒化」という現象ですね。2020年、2021年にコロナにかかった人はとてもしんどそうでしたが、2022年以降は感染しても重症化しないウイルス性の病気に変わっていきました。

    今ではマスクをせずに生活をできるのが当たり前に戻ってきたし、外食すらできなかったり、外食はできてもお酒の提供がなかったり、という2年前、3年前の状態が信じられないですね。

    海外からの旅行客も戻ってきたし、為替、円安の影響もあるのか、コロナ前より外国人多いのではないかと思うくらいになってきました。

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